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【一級建築士の自邸】余白と借景、建築士だからこそ、大事にしたものとは

大阪府 

中庭

勾配天井

セカンド洗面

サスティナブル

素材

子育て

  • 竣工:2024年4月
  • 家族構成:夫婦+子
  • 本体価格帯:private
  • 構造:在来軸組工法
  • 敷地面積:313.50㎡
  • 延床面積:147.35㎡
  • 2階建て
環境と共生し、素材の質感を楽しむ。人や暮らしを引き立てるミニマルデザイン

環境と共生し、素材の質感を楽しむ。人や暮らしを引き立てるミニマルデザイン

緑豊かな環境で、ゆったりと過ごせる住まいが理想。北側に畑が広がる約90坪の敷地に立った時、風景を取り込むLDKのイメージが湧きました。細部まで自然素材を取り入れ、どこにいても、どこに触れても心が満ちる素材を厳選。デザインコンセプトは、人や暮らしを引き立てるキャンバスのような空間です。アクセント的な部分をあえてつくらず、主張しない素材同士を融合することでシンプルに仕上げました。


南側を閉じて、北側を大開口に。家づくりの既成概念を覆す設計にチャレンジ

南側を閉じて、北側を大開口に。家づくりの既成概念を覆す設計にチャレンジ

設計打合せの際「陽当たりのいい南側にLDKを」と要望されることが多くあります。今回はそうした既成概念に囚われず、敷地条件や環境を活かすプランを目指しました。この敷地の北側には高低差があり、1メートルほど下がったところに畑が広がっています。高低差のある土地は敬遠されがちですが、そこは設計の工夫次第。自然光にこだわるよりも、広がりのある北側の景色と開放感を優先しています。実例としてお客様に示せるよう、自分の住まいでチャレンジしました。


現場で試行錯誤しながら斜めのラインを実現。大工さんの技術力に感謝

現場で試行錯誤しながら斜めのラインを実現。大工さんの技術力に感謝

外観デザインに傾斜を取り入れ、洗面室や浴室は少し斜めに配置。タイルデッキも外に向かってゆるやかに広がる逆テーパーです。直角であれば解は一つですが、斜めのラインとなると無限に答えがある。設計段階でどんなにイメージしても、それがカタチにならなければ絵に描いた餅。「この先に何が続いているのかな」と思わせる斜めのラインを叶えられたのは、大工さんたちのおかげです。また、自然素材にもこだわっており、一枚板の突板をそのままのカタチで活かす施工もはじめての試み。木の曲線を違和感なく表現できるよう、現場で調整を繰り返しながら進めました。細部までこだわれる施工力こそ、当社の強みです。


既製品から造作にシフト。思い込みに囚われないことで、新たな活路を見出す

既製品から造作にシフト。思い込みに囚われないことで、新たな活路を見出す

設備や部材の供給コストは以前に比べて大幅に上がっています。既製品の多くは輸入で、この先も価格高騰が続くことが予想されるなら、むしろ造作の方がよいのでは?という発想が出発点。カップボードやシューズクローゼットなどすべて造作ですが、結果的に既製品よりもコストダウンになりました。また、2024年問題での人手不足も建設業界の大きな問題。今回の家づくりでも痛感することが多かったのですが、これについては、協力会社さんのおかげで乗り越えることができました。通常は別部隊で動いている職人さんたちが一緒に動いてくれたり、時間内で効率的に工事できるようヘルプに入ってくれたり。当社は現場の職人さんたちもすべて専属。日頃からの関係性が宝であり命綱。そのことを改めて感じました。


直射の入り方を抑えて、快適に。夏の涼しさを旨に設計

直射の入り方を抑えて、快適に。夏の涼しさを旨に設計

開口が大きくなると光熱費、特に夏場の負荷が懸念となります。この家は開口部を北側に集約し、日差しを遮ることで真夏でも暑くなりすぎないよう設計。直射にこだわらずともLDKには十分に明るさがありますし、冬は床暖房を使うことで乾燥せず暖かい。無理なく快適に暮らせてこそ、環境と共存する住まいになると考えています。


「半屋外」のスペースが外部との交流が生みだす。住居以上の役割を持つ住まい

「半屋外」のスペースが外部との交流が生みだす。住居以上の役割を持つ住まい

LDKの前に畑が広がっており、農家さんとは顔見知り。土地を見に来た時に「ここに建てるの?」と聞かれました。若い世代が少ないエリアなので、自治会長さんなど地元の人も歓迎してくださいます。住まいを構えることは、この地で生きる決意と同義。窓越しではなく、LDKから続くデッキ越しにコミュニケーションできるのもよかったですね。よく野菜のお裾分けを頂いたりもしていますよ。デッキやアプローチなど半屋外のスペースを広くして、ちょっとした立ち話も窮屈にならないように設計しています。今は友人が経営するお店の商品撮影スタジオとしても活用中。住居以外の用途が担える住まいになっています。


Works

建築実例

ZEN / ありのままの「はれの間」がある家 [一級建築士の自邸]

ZEN / ありのままの「はれの間」がある家 [一級建築士の自邸]

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